【体験談】9歳のポメラニアンが脊髄空洞症と診断されるまで|首を痛がる・突然鳴く症状・MRI検査

ペット

本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。


愛犬が突然「キャン」と鳴いたとき、私は最初、どこかを少し痛めただけだと思っていました。

朝の散歩前、いつものようにハーネスをつけようとしただけ。

強く引っ張ったわけでも、どこかにぶつけたわけでもありません。
それなのに、うちのポメラニアンは明らかに痛がる声をあげたのです。

始めは「寝違えたのかな」「筋を違えたのかな」くらいに考えていましたが、その小さな違和感は一度きりでは終わりませんでした。

最終的に、県内の大きな病院、さらに県外の二次診療専門病院まで行き、MRI検査で分かった病名は「脊髄空洞症」。

この記事では、9歳のポメラニアンが脊髄空洞症と診断されるまでの経緯、実際に出た症状、病院での流れ、CTやMRI検査に進むまでの不安、そして診断後に調べたことをまとめます。

同じように「犬が急に痛がる」「首を触ると嫌がる」「原因が分からないけれど様子がおかしい」と悩んでいる飼い主さんの参考になれば幸いです。

※この記事は飼い主の体験談と、調べた情報をもとにまとめたものです。診断や治療方針は必ず獣医師に相談してください。

  1. うちの犬について
  2. 最初の異変は、朝の散歩準備中
    1. 撫でようとすると頭を下げて痛がるように
    2. 何もしていないのに急に「キャン」と鳴く
  3. 最初の病院:「筋を違えたのかもしれない」
    1. 痛み止めで一度は落ち着く
    2. 痛み止めを止めた数日後、痛みが再発
    3. 次に疑われたのは「首のヘルニア」
  4. 2つ目の病院:CT設備のある県内の大きな病院へ
    1. そこで「心臓病」が見つかった
    2. レントゲンでは原因が分からなかった
    3. CTかMRIで分かる病気かもしれないと言われた
  5. 3つ目の病院:県外の二次診療専門病院
  6. MRI検査で分かった「脊髄空洞症」
  7. 脊髄空洞症とはどんな病気なのか
    1. 犬の脊髄空洞症で見られる症状
  8. うちの犬に出ていた症状を振り返る
    1. 1. ハーネスをつけるときに痛がった
    2. 2. 撫でようとすると頭を下げた
    3. 3. 何もしていないのに急に鳴いた
    4. 4. 痛み止めで落ち着いたが再発した
  9. CTとMRIの違いを、飼い主目線で感じたこと
  10. 全身麻酔の不安はとても大きかった
  11. 診断後の治療方針は「痛み止めで様子見」
  12. 診断されてから気をつけていること
    1. 首まわりに負担をかけない
    2. ハーネスのつけ方を慎重にする
    3. 痛がるタイミングを記録する
    4. 可能なら動画を撮る
  13. 参考になる動画について
  14. 脊髄空洞症は見逃しやすい病気だと思った
  15. 同じような症状がある犬の飼い主さんへ
  16. 今回の流れまとめ
  17. まとめ|「いつもと違う」は大事なサイン

うちの犬について

今回症状が出たのは、9歳のポメラニアンです。
2026年2月末に、最初の症状が現れました。

若い頃から大きな病気が多かったわけではなく、日常生活も普通に送れていました。
年齢的にはシニアに入ってきているものの、散歩も行けるし、ごはんも食べるし、見た目だけでは大きな異変は分かりません。

だからこそ、最初の「キャン」という声も、すぐに重い病気とは結びつきませんでした。

犬は人間のように「首が痛い」「神経がピリピリする」と言葉で伝えられません。
飼い主が気づけるのは、鳴き声、仕草、歩き方、触られたときの反応など、本当に小さなサインだけです。

今回のことで、その小さなサインを見逃さないことの大切さを強く感じました。

最初の異変は、朝の散歩準備中

最初に「おかしい」と思ったのは、朝の散歩準備をしていたときです。

いつものようにハーネスをつけようとした瞬間、愛犬が突然「キャン」と痛がる声をあげました。

ハーネスを無理につけたわけではありません。
普段と同じように、いつもの流れで散歩に行こうとしていただけです。

でも、その日は明らかに様子が違いました。

落ち着きがなく、そわそわしていて、体を触られること自体を嫌がるような素振りを見せました。
痛みがあるときの犬は、じっとしていられなかったり、逆に固まってしまったりしますが、うちの犬もまさにそんな状態でした。

最初は、

たまたま変な角度で触ってしまったのかな
寝起きで体がこわばっていたのかな
首か肩を少しひねったのかな

そんなふうに考えていました。

でも、今振り返ると、これが脊髄空洞症の痛みのサインだった可能性があります。

撫でようとすると頭を下げて痛がるように

次に気になったのは、撫でようとしたときの反応です。

普段なら、頭や首まわりを撫でられることをそこまで嫌がる子ではありませんでした。
むしろ、自分から頭を押し付けにくるくらいの子です。

ところが、この頃から、頭を撫でようとすると頭を下げるようになりました。

最初は「撫でられたくない気分なのかな」と思いましたが、よく見ると単に嫌がっているというより、首や頭の位置を動かしたときに痛みが出ているように見えました。

特に気になったのは、頭を下げたタイミングで痛がることです。

犬の首や背骨、神経の病気では、首の角度や体勢によって痛みが強く出ることがあります。
もちろん、この時点で私はそんなことを詳しく知っていたわけではありません。

ただ、毎日見ているからこそ、これはいつもの嫌がり方ではない」という感覚がありました。

何もしていないのに急に「キャン」と鳴く

さらに不安になったのは、何もしていないときにも急に痛がる声をあげるようになったことです。

触ったわけでもない。
抱っこしたわけでもない。
ハーネスをつけようとしたわけでもない。

それなのに突然「キャン」と鳴く。

これはかなり怖かったです。
夜、痛がる声で目が覚めるのですから。かわいそうで見ていられませんでした。

犬が急に鳴く原因には、関節や筋肉の痛み、椎間板ヘルニア、神経の痛み、内臓の痛みなど、いろいろな可能性があります。

何もしていないときにも痛がるとなると、さすがにただの一時的な痛みとは思えなくなってきました。

犬の痛みは分かりにくいです。
普段通りにはしゃいでいると思っていても、痛がる声は突然聞こえます。

人間なら「首の奥が痛い」「しびれる」「動かすと響く」と説明できます。
でも犬の場合、飼い主が見られるのは、突然鳴く、震える、落ち着きがなくなる、触られるのを嫌がるといった行動だけです。

この頃から、私は本格的に「病院へ行った方がいい」と思うようになりました。

最初の病院:「筋を違えたのかもしれない」

最初に行ったかかりつけの病院で、症状の出方や痛がるタイミングを説明しました。
撮影しようとすると症状がなかなか出ず、うまく撮影出来なかったものの、少しでも伝わるようにとスマホで動画も撮影して持っていきました。

診察中に症状が出なかったこともあり、先生からは「たまたまどこか筋を違えただけかもしれない」という説明がありました。

たしかに、犬も人間と同じように、首や肩を痛めることはあります。
急な動き、寝方、抱っこの姿勢、ジャンプなど、ちょっとしたことで筋肉や関節を痛めることもあると思います。

そのため、まずは痛み止めで様子を見ることになりました。
原因がはっきり分からない痛みに対して、まず痛みを抑えて様子を見るという流れ。
この時の先生の診察に、自分も納得しています。

このとき打ったのが、1ヶ月ほど効果が続くタイプの痛み止めの注射「リブレラでした。

リブレラは主に犬の変形性関節症などの痛みに使われる薬として知られています。
参照:リブレラ 10|動物用医薬品データベース

痛み止めで一度は落ち着く

リブレラを打ったあとは症状が落ち着き、急に鳴くこともなく、触られたときの反応も穏やかになりました。

そのため「やっぱり一時的に痛めただけだったのかもしれない」と、安心して約1ヵ月ほど過ごしていました。

1ヶ月以上経過しても落ち着いていたので、次の痛み止めは打たずに様子を見ることになりました。
この判断が間違っていたとは思っていません。

症状が落ち着いていれば、薬を続けるかどうかは悩むところです。
薬には費用もありますし、体への影響も気になります。

ただ、今振り返ると、痛み止めで症状が隠れていただけだったのかもしれません。

痛み止めを止めた数日後、痛みが再発

痛み止めを打たずに様子を見始めてから数日後、また痛がるようになりました。

突然「キャン」と鳴く。
首まわりを触ると嫌がる。
落ち着きがない。

症状が戻ってきたのです。

この時点で、私は「これは一時的な筋違いではないかもしれない」とかなり強く感じました。

痛み止めで一度落ち着いたのに、薬の効果が切れたようなタイミングでまた痛がる。
これは、どこかに継続的な原因があるのではないか。

再び病院へ行き、詳しく相談することになりました。

次に疑われたのは「首のヘルニア」

再診で疑われたのは、首のヘルニアでした。

犬の椎間板ヘルニアは腰だけでなく、首にも起こります。
首のヘルニアでは、首の痛み、触られるのを嫌がる、歩き方の異常、前足のふらつきなどが出ることがあります。

うちの犬の場合も、首まわりを痛がる症状や、痛がった時に少し前足を上げる様子があったため、首のヘルニアの可能性を考えるのは自然な流れだったのだと思います。

そこで、CT検査を勧められました。

CTは骨の状態や一部の異常を見るのに役立つ検査です。
※脊髄や神経そのもの、脊髄の中の変化を見るにはMRIの方が向いているとされています。

この時点では、私もCTとMRIの違いをそこまで理解していませんでした。
ただ、「普通のレントゲンでは分からないところを調べる必要がある」ということだけは分かりました。

2つ目の病院:CT設備のある県内の大きな病院へ

CT検査を受けるため、県内の大きな病院へ行くことになりました。

かかりつけの病院ではできない検査が必要になると、急に不安が大きくなります。

「そんなに悪いのかな」
「本当に全身麻酔が必要なのかな」
「検査で何か分かるのかな」

そんなことばかり考えていました。

動物のCTやMRIは、多くの場合、全身麻酔が必要になります。

人間のように「動かないでいてね」と言っても、犬には分かりません。
少し動いただけでも画像がぶれてしまうため、正確な検査のためには麻酔が必要になることが多いです。

この全身麻酔が、飼い主としてはとても怖いところでした。

そこで「心臓病」が見つかった

県内の大きな病院では、首の痛みの原因を調べるだけでなく、検査前の確認も行われました。
その過程で心臓病が見つかり、現時点で「ステージB1」と言われました。

ステージB1は、心臓に病気はあるものの、まだ心拡大が明確ではない段階とされることが多く、症状が出ていないこともあります。

正直、首の痛みを調べに行ったのに心臓病まで見つかるとは思っていませんでした。
でも、麻酔をかける可能性がある以上、心臓の状態を知ることはとても大切です。

この時点で、私はさらに悩むことになりました。

首の痛みの原因を調べたい。
でも、麻酔のリスクもある。
しかも心臓病もある。

検査を進めるべきなのか、どこまで調べるべきなのか、簡単には決められませんでした。

レントゲンでは原因が分からなかった

県内の病院で検査を進めても、レントゲンでははっきりした原因は分かりませんでした。

骨折しているわけでもない。
明らかな異常が写っているわけでもない。

でも、症状はある。

ここが本当に難しいところです。

「画像で何もないなら大丈夫なのでは?」と思いたくなります。

でも、犬の神経の病気や脊髄の中の異常は、レントゲンだけでは分からないことがあります。

脊髄空洞症もそのひとつです。

脊髄空洞症は、脊髄の中に液体のたまった空洞ができる病気です。
骨の異常ではなく、神経や脊髄の中の変化なので、レントゲンだけで判断するのは難しいとされています。

そのため、原因をきちんと調べるには、CTやMRIといった高度な画像検査が必要になります。

CTかMRIで分かる病気かもしれないと言われた

病院では、「CTかMRIで分かる病気かもしれない」という話になりました。

ここで大きな問題になったのが、麻酔の回数です。

CTを撮るにも麻酔。
MRIを撮るにも麻酔。

別々に検査すると、その分、麻酔の回数が増えてしまいます。
さらに、うちの犬は9歳で、心臓病も見つかっています。

先生からは、「全身麻酔の回数はできるだけ減らした方がいい」という説明がありました。

この説明を聞いて、CTだけを先に撮るよりも、MRIまで含めてしっかり調べられる病院へ行った方がいい、という流れになりました。

3つ目の病院:県外の二次診療専門病院

最終的に、県外の二次診療専門の大きな病院へ行くことになりました。

二次診療とは、かかりつけ病院では対応が難しい検査や治療を行う専門病院のような位置づけです。MRIなどの高度な検査機器があり、神経科や画像診断に詳しい先生がいることもあります。

もちろん、不安は大きかったです。

県外まで行く負担。
検査費用。
全身麻酔。
心臓病のこと。

でも、ここまで来ると、原因が分からないまま痛み止めだけで様子を見ることの方が怖いと感じました。

何が起きているのか知りたい

その気持ちが一番大きかったです。

MRI検査で分かった「脊髄空洞症」

県外の専門病院でMRIを含めた検査を受けた結果、脊髄空洞症があることが分かりました。

さらに検査で分かったのは、もともと頭蓋骨に奇形(キアリ様奇形)があったという点です。

本来、頭蓋骨の中に収まっている小脳は丸みのある形をしているが、

  • 頭蓋骨のスペースが狭い
  • 脳とのバランスが合っていない

といった構造の問題により、小脳が押しつぶされるように変形している状態

この影響で脳脊髄液の流れが正常に循環せず、

  • 脊髄の中に液体がたまる
  • 空洞(シリンックス)が形成され、脊髄空洞症につながっている

と、説明を受けました。

脊髄空洞症とはどんな病気なのか

脊髄空洞症は、脊髄の中に液体がたまり、空洞ができる病気です。

脳脊髄液という、脳や脊髄のまわりを満たしている液体。
この流れが妨げられると、脊髄の中に液体がたまり、空洞ができることがあります。

その空洞が神経を圧迫することで、痛みや違和感、歩き方の異常、体を掻くような仕草などが出ることがあります。

犬では、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルでよく知られていますが、チワワ、ポメラニアン、トイプードル、ヨークシャーテリアなどの小型犬でも見られることがあります。

犬の場合、原因としてよく関係するといわれるのが、うちの子にも見つかった「キアリ様奇形」です。
キアリ様奇形とは、簡単にいうと、頭蓋骨の形や脳とのバランスの問題によって、脳脊髄液の流れが悪くなる状態です。

ただし、MRIで空洞が見つかったからといって、必ずしも症状が強く出るとは限らないそうです。

無症状の犬もいれば、強い痛みが出る犬もいます。
症状の出方にはかなり個体差があります。

うちの犬の場合は、首まわりの痛みや突然鳴く症状がありました。

犬の脊髄空洞症で見られる症状

脊髄空洞症の症状は、犬によって違います。

よく言われる症状には、次のようなものがあります。

  • 首や肩を痛がる
  • 触られるのを嫌がる
  • 抱っこを嫌がる
  • 突然「キャン」と鳴く
  • 何もないのに体を掻く
  • 空中を掻くような動きをする
  • 歩き方がぎこちない
  • ふらつく
  • ジャンプや階段を嫌がる
  • 元気がなくなる

特に特徴的とされるのが「エアスクラッチ」や「ファントムスクラッチ」と呼ばれる動きです。

これは、実際には体に足が当たっていないのに、空中を掻くような仕草をするものです。

ただし、うちの犬の場合、最初に目立ったのは空中を掻くことではなく、首まわりの痛みと突然鳴くことでした。

脊髄空洞症というと「空中を掻く症状」が有名ですが、それだけが症状ではありません。

むしろ、飼い主が最初に気づくのは、

「首を触ると嫌がる」
「抱っこしようとすると鳴く」
「何もしていないのに急に痛がる」

といった、もっと日常的な違和感かもしれません。

うちの犬に出ていた症状を振り返る

今回、うちの犬に出ていた症状を振り返ると、次のようなものでした。

1. ハーネスをつけるときに痛がった

朝の散歩準備中、ハーネスをつけようとしたときに「キャン」と鳴きました。

首や肩まわりに触れたこと、体勢が変わったことが痛みのきっかけになったのかもしれません。

2. 撫でようとすると頭を下げた

頭を撫でようとしたとき、頭を下げるようになりました。

単に嫌がっているというより、首の角度を変えたときに痛みが出ているように見えました。

3. 何もしていないのに急に鳴いた

一番怖かったのは、何もしていないときに突然痛がる声をあげることでした。

これは筋肉痛や一時的な痛みだけでは説明しにくいように感じました。

4. 痛み止めで落ち着いたが再発した

リブレラで一度は落ち着いたものの、薬を打たずに様子を見たあと、また痛がるようになりました。

この「一度よくなったように見えて、また戻る」という流れも、原因を詳しく調べるきっかけになりました。

CTとMRIの違いを、飼い主目線で感じたこと

今回、首のヘルニアを疑われたときにCTの話が出ました。
その後、最終的にはMRI検査脊髄空洞症が分かりました。

検査について調べる中で、CTとMRIは見るものが違うということを知りました。

項目CT検査MRI検査
得意なもの骨・硬い組織神経・やわらかい組織
見えるもの骨の状態、石灰化した椎間板脳、脊髄、神経、椎間板内部
椎間板ヘルニア石灰化の有無や骨の変化を確認できる神経の圧迫や椎間板の状態を詳細に確認できる
脊髄空洞症❌ 分かりにくい⭕ 空洞の有無を確認できる
向いているケース骨折、石灰化、構造の確認神経症状、原因不明の痛み、脊髄疾患

CTは、骨の状態や一部の病変を見るのに向いています。
椎間板ヘルニアでも、石灰化した椎間板や骨の状態を確認するのに役立つことがあります。

MRIは脳や脊髄、神経、椎間板、脊髄の中の変化など、やわらかい組織を見るのに向いています。
脊髄空洞症のように、脊髄の中に空洞ができているかどうかを確認するには、MRIが重要になります。

もちろん、どちらの検査が必要かは症状や病院の判断によります。
ただ、飼い主として感じたのは、「レントゲンで分からないから大丈夫」ではないということです。

神経の病気は、普通のレントゲンだけでは見えないことがあります。

全身麻酔の不安はとても大きかった

CTやMRIの話になったとき、一番不安だったのは全身麻酔でした。

特にうちの犬は9歳です。
さらに、検査の途中で心臓病も見つかりました。

ステージB1とはいえ、心臓に問題があると聞くと、麻酔が一気に怖くなります。

「検査は必要なのか」
「麻酔に耐えられるのか」
「痛み止めで様子を見るだけではだめなのか」

何度も考えました。

でも、原因が分からないまま痛みを繰り返すことも怖かったです。

もし首のヘルニアだったら。
もし進行する病気だったら。
もし痛みが強くなったら。

そう考えると、今の状態をきちんと知ることが必要だと思いました。

今回、麻酔の回数を減らすために、MRIまで含めて検査できる専門病院へ行く判断になりました。
これは結果的に、うちの犬にとって大切な選択だったと思っています。

診断後の治療方針は「痛み止めで様子見」

MRIで脊髄空洞症が分かったあと、現段階では手術ではなく、痛み止めを継続しながら様子を見ることになりました。

脊髄空洞症の治療には、大きく分けて内科治療と外科治療があります。

項目内科治療(薬)外科治療(手術)
内容痛みを抑える・症状を緩和する原因にアプローチする治療
使用されるもの・痛み止め
・神経の痛みを抑える薬
・炎症を抑える薬
脳脊髄液の流れを改善する手術
目的痛みのコントロール病気の進行を抑える・改善
メリット負担が少ないすぐ始められる根本的な改善が期待できる
デメリット完治は難しい継続が必要リスクがある費用が高い
向いているケース軽度〜中程度様子見段階重度・進行している場合

内科治療では、痛みを抑える薬や、神経の痛みに使われる薬、炎症を抑える薬などが使われることがあります。

外科治療では、脳脊髄液の流れを改善するための手術が検討されることがあります。
ただし、手術はリスクもありますし、すべての犬に必要なわけではありません。

うちの犬の場合、今の段階では痛み止めでコントロールしながら、症状の変化を見ていく方針です。

正直、「治った」という安心感はありません。

でも、病名が分かったことで、何に気をつけるべきかどういう症状を見逃してはいけないかが少し分かるようになりました

診断されてから気をつけていること

脊髄空洞症と分かってから、日常生活で気をつけるようになったことがあります。

首まわりに負担をかけない

首や肩まわりの痛みが出やすいので、触り方には気をつけています。

急に頭を撫でたり、首を押さえたりしないようにしています。

ハーネスのつけ方を慎重にする

最初の異変がハーネスをつけるときだったので、今は散歩準備のときもかなり慎重です。

嫌がる様子がないか、首や肩に当たっていないかを見ながらつけています。

痛がるタイミングを記録する

いつ痛がったのか、何をしたときに鳴いたのか、どのくらい続いたのかをできるだけ覚えておくようにしています。

病院で説明するとき、飼い主の記録はとても大切です。

可能なら動画を撮る

症状が出ているときの動画は、病院で説明するのに役立ちます。

犬は病院に行くと緊張して、家で出ていた症状が出ないこともあります。

「家では痛がるのに、病院では普通に見える」

これは本当によくあります。

だからこそ、動画で残しておくことは大切だと思いました。


参考になる動画について

脊髄空洞症について調べると、海外の専門家による解説動画や、実際に症状が出ている犬の動画が見つかります。

特に「phantom scratching」「syringomyelia dog」「Chiari-like malformation dog」などで検索すると、空中を掻くような動きや、首まわりの違和感がどのようなものか分かる動画があります。

ただし、動画を見るときには注意も必要です。

動画の犬と自分の犬の症状が似ているからといって、同じ病気とは限りません。
逆に、動画のような症状がないから脊髄空洞症ではないとも言い切れません。

動画はあくまで「症状のイメージを知るための参考」として見るのが良いと思います。

個人的には、病気を調べるときに動画はかなり参考になりました。
文章だけだと分かりにくい「痛がり方」や「空中を掻く動き」は、動画で見るとイメージしやすいからです。

ただ、最終的な判断は必ず獣医師に相談する必要があります。


脊髄空洞症は見逃しやすい病気だと思った

今回、私が一番感じたのは、脊髄空洞症はとても見逃しやすい病気だということです。

最初の症状だけを見ると、

  • ちょっと首を痛めた
  • ハーネスが当たった
  • 寝違えた
  • 抱っこが嫌だった
  • 年齢のせい

と思ってしまいやすいです。

実際、私も最初はそう思いました。

でも、痛みが繰り返したり、何もしていないのに鳴いたり、首をかばうような動きが続いたりする場合は、単なる一時的な痛みではない可能性もあります。
特に、レントゲンで分からない病気があるということは、今回初めて強く実感しました。

「検査で異常なし」と言われても、症状が続くなら、次の検査や専門病院への相談を考えることも必要だと思います。

同じような症状がある犬の飼い主さんへ

もし愛犬に次のような症状があるなら、一度病院で相談してみてください。

  • 首を触ると嫌がる
  • ハーネスや首輪をつけると痛がる
  • 抱っこすると鳴く
  • 何もしていないのに突然「キャン」と鳴く
  • 頭を下げると痛がる
  • 散歩前や興奮したときに症状が出る
  • レントゲンでは異常がないのに痛みが続く
  • 痛み止めで一度よくなっても再発する

もちろん、これらがあるからといって必ず脊髄空洞症とは限りません。

首のヘルニア、関節の痛み、筋肉の痛み、歯や耳の痛み、皮膚の違和感など、他にも原因はたくさんあります。

でも、だからこそ自己判断は難しいです。

「少し様子を見よう」と思う気持ちはとても分かります。私もそうでした。
でも、痛みが繰り返す場合や、原因がはっきりしない場合は、早めに相談した方がいいと思います。

犬・猫の総合情報サイト『PEPPY(ペピイ)』

今回の流れまとめ

今回、うちのポメラニアンが脊髄空洞症と診断されるまでの流れは次の通りです。

  1. 朝の散歩準備中、ハーネスをつけようとして「キャン」と鳴く
  2. 撫でようとすると頭を下げ、痛がるようになる
  3. 何もしていないときにも急に痛がる声をあげる
  4. かかりつけ病院へ行く
  5. 筋を違えた可能性もあるとして、リブレラで様子見
  6. 1ヶ月ほど落ち着く
  7. 痛み止めを打たずに様子を見た数日後、再発
  8. 首のヘルニアを疑われ、CT検査を勧められる
  9. 県内の大きな病院へ行く
  10. 検査の過程で心臓病ステージB1も見つかる
  11. レントゲンでは原因が分からない
  12. 麻酔回数を減らすため、県外の二次診療専門病院へ
  13. MRI検査で脊髄空洞症が判明
  14. 現段階では痛み止めを継続しながら様子見

こうして並べると長い道のりですが、始まりは本当に小さな違和感でした。

まとめ|「いつもと違う」は大事なサイン

脊髄空洞症という病気を、私は愛犬が診断されるまでほとんど知りませんでした。

でも今は、もっと早く知っておきたかったと思います。

首を痛がる。
突然鳴く。
触られるのを嫌がる。
何もしていないのに痛がる。

こうした症状は、犬からの大事なサインかもしれません。

もちろん、すべてが脊髄空洞症につながるわけではありません。

でも、痛みが続く、再発する、原因が分からないという場合は、レントゲンだけで終わらず、CTやMRI、神経科のある病院への相談が必要になることもあります。

今回の経験で、飼い主の「なんか変だな」という感覚は、決して軽く見てはいけないと思いました。

この体験が、同じように悩んでいる飼い主さんの参考になれば嬉しいです。
そして、もし今まさに愛犬の様子に違和感があるなら、動画を撮り、症状をメモして、早めに獣医師へ相談してみてください。

愛犬の小さなサインに気づけるのは、毎日一緒にいる飼い主だからこそだと思います。

タイトルとURLをコピーしました