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大切な愛犬に「MRI検査が必要」と言われると、とても不安になりますよね。
MRIでは何がわかるのか。
全身麻酔は大丈夫なのか。
検査前に何を準備すればいいのか。
当日はどのような流れで進むのか。
私自身も、愛犬のポメラニアンが首を痛がるようになり、最終的に二次診療専門の病院でMRI検査を受けました。
この記事では、犬のMRI検査について調べた内容と、実際に検査を受けたときの体験をもとに、飼い主目線でわかりやすくまとめたいと思います。
※この記事は飼い主の体験談と、調べた情報をもとにまとめたものです。診断や治療方針は必ず獣医師に相談してください。
犬のMRI検査とは?
犬のMRI検査は、強力な磁気と電波を利用して脳や脊髄などの軟部組織を高精度に画像化する診断法です。
特に、主に脳や脊髄、神経、椎間板など、レントゲン検査ではわかりにくい部分を詳しく調べるために使われます。
MRI検査で確認されることがある主な病気や異常には、次のようなものがあります。
- 椎間板ヘルニア
- 脊髄空洞症
- 脳炎
- 脳腫瘍
- 水頭症
- 脊髄や神経の圧迫
- 原因がわかりにくい神経症状
もちろん、MRI検査を受けたからといって必ず病名がわかるとは限りません。
ですが、脳や脊髄、神経まわりの状態を確認するためには、とても重要な検査になることがあります。
たとえば、次のような症状があるときにMRI検査を検討されることがあります。
- 首や背中を痛がる
- 急に「キャン」と鳴く
- 歩き方がおかしい
- 後ろ足に力が入りにくい
- けいれんを起こす
- ふらつきがある
- レントゲンや血液検査だけでは原因がわからない

うちの子は、首を痛がるような様子を見せたのがきっかけでした。
MRI検査でわかること
MRI検査は、脳や脊髄などの神経系を詳しく見るのに向いています。
犬の首や背中の痛み、ふらつき、けいれん、原因がわかりにくい神経症状などでは、MRI検査が原因を探る手がかりになることがあります。
レントゲンでは骨の状態は確認しやすいですが、脳や脊髄の中、神経の圧迫、椎間板の状態などは十分にわからないことがあります。
そして、MRIやCTは、すべての動物病院にあるわけではありません。
かかりつけの病院に設備がない場合は、症状や診察の結果に応じて、検査設備のある大きな病院や二次診療病院などを紹介してもらうことがあります。

うちの子も、かかりつけの病院にMRIがないため、かかりつけの病院から紹介状をもらって、二次診療専門病院でMRI検査を受けることになりました。
MRI検査とCT検査の違い
MRI検査とCT検査は、どちらも体の内部を詳しく調べる検査ですが、得意なものが違います。
| 項目 | MRI検査 | CT検査 |
|---|---|---|
| 得意な部位 | 脳、脊髄、神経、椎間板など | 骨、石灰化、肺、鼻腔、体の構造など |
| 向いている症状 | 神経症状、首や背中の痛み、ふらつき、けいれんなど | 骨の異常、腫瘍の広がり、鼻や胸の異常など |
| 画像の特徴 | やわらかい組織を詳しく見やすい | 骨や体の構造を立体的に見やすい |
| 検査時の注意 | 多くの場合、全身麻酔が必要 | 多くの場合、全身麻酔が必要 |
どちらが必要になるかは、症状や疑われる病気、獣医師の判断によって変わります。

うちの場合は、首まわりの痛みや神経の症状が疑われていたため、MRI検査が大きな判断材料になりました。
同じ日にCT検査も受けていまが、CT検査についてはまた別記事でまとめたいと思います。
犬のMRI検査は全身麻酔が必要
犬のMRI検査では、基本的に全身麻酔が必要になります。
MRIは撮影中に体が動いてしまうと、正確な画像が撮れません。
人間なら「動かないでください」と言われれば我慢できますが、犬にはそれができません。
そのため、検査中に動かないようにするため、全身麻酔をかけて検査を行います。
飼い主として一番不安だったのも、やはり麻酔でした。
うちの子は9歳で、体重は4.5kgほど。
年齢的にも決して若くはないので、「本当に麻酔をかけて大丈夫なのか」という不安はかなりありました。
全身麻酔をかける前には獣医師から、その子の体の状態を確認したうえで、麻酔のリスクについて説明を受けます。
うちの子は、MRI検査を受ける前の段階で心臓病も見つかっていました。
心臓病があると全身麻酔のリスクが上がる可能性があるため、その点も含めて説明を受けています。

心臓病が見つかったのはMRI検査を受けた県外の病院ではなく、その前に受診した県内の大きな病院です。そのときに、心臓のエコー検査を受けています。
MRI検査前に準備したこと
うちの子の場合、かかりつけの近くの動物病院→県内の大きな病院→県外の二次診療施設と紹介されてMRI検査を受けることになりました。
MRI検査を受ける病院へ行く前には、紹介元の病院から検査前の注意点や持参するものについて説明を受けています。
そのときに言われた準備は、主に次のような内容です。
- 前日の夜から絶食
- 検査の数時間前から絶飲
- 1週間以内の血液検査結果を持参
- これまでの検査結果を持参
- 症状の経過を説明できるようにしておく
絶食はたしか12時間前、絶飲は検査の6時間前くらいからと言われました。

このあたりは病院や検査時間によって変わると思うので、必ず検査を受ける病院の指示に従ってください。
また、症状の経過をきちんと伝えることも大事だと感じました。
- いつから痛がるようになったか
- どんな動きをしたときに鳴くか
- 痛み止めで変化があったか
- 動画があるか
- 食欲や元気はあるか
犬は診察室では症状を出さないこともあります。
家での様子をメモしたり、可能であれば動画を残しておくと、診察時に伝えやすくなるのでおすすめです。
MRI検査当日の流れ
当日の流れをまとめると、だいたい次のようなスケジュールでした。
| 時間 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 11:30 | 予約時間に病院へ | 受付後、診察室で説明を受けました |
| 11:30〜12:00ごろ | 症状や経緯の確認、検査説明 | 全身麻酔のリスクや、検査の進め方について説明がありました |
| 12:00ごろ | 愛犬を預ける | 必要に応じてMRI以外の検査も行う可能性があると言われました |
| 12:00〜13:00ごろ | 検査・麻酔からの覚醒待ち | 検査時間だけでなく、麻酔から覚めるまでの時間も含まれます |
| 13:00ごろ | 検査結果の説明 | 30分ほど説明を受けました |
| 13:30ごろ | 愛犬をお迎え | 麻酔から順調に覚めていて、返してもらえました |
私の場合、病院に着いてから愛犬を返してもらうまでの所要時間は、およそ2時間ほどでした。
ただし、これはあくまでうちのケースです。
検査する部位、麻酔から覚めるまでの時間、追加検査の有無、病院の混み具合によって、所要時間は変わると思います。

当日は検査そのものの時間だけでなく、事前説明、麻酔の準備、麻酔から覚めるまでの確認、検査結果の説明まで含めて時間を見ておいた方が安心です。
検査後の愛犬の様子
麻酔からは順調に覚めたようで、返してもらったときのうちの犬は元気でした。
顔を見た瞬間の安心感は大きかったです。
ただし、元気に見えても、すぐに普段通りにしていいわけではありません。
病院からは、その日の18時半くらいまで絶飲・絶食を守るように言われました。

13時半ごろに愛犬を返してもらったので、そこから約5時間ほどは水もごはんも控える形です。
理由は、見た目には元気でも、身体の機能が確実に戻っているとは限らないからです。
足に力が入りきっていなかったり、飲み込む力が完全に戻っていなかったりする可能性もあるとのことでした。
18時半を過ぎたら、まずは水を数滴ずつあげるように言われました。
それで吐いたり、むせたり、様子がおかしくならなければ、少しずつご飯を再開する流れです。
元気に見えても、麻酔後は普段通りに動けるとは限りません。
病院からも、その日は安静に過ごすように言われました。

走らせたり、段差を上り下りさせたりせず、できるだけ静かに過ごせるようにしました。
MRI検査の費用
犬のMRI検査は高額になりやすい検査です。
検査部位、造影剤の有無、麻酔、体重、施設によって金額が大きく変わります。
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| MRI検査のみ | 10万円〜20万円前後 |
| MRI検査+造影剤 | 15万円〜25万円前後 |
| MRI検査+CT検査 | 15万円〜30万円前後 |
うちの場合、県外の病院でのMRI撮像料は 89,672円(税込)でした。
このほかに、MRI造影剤(10kg未満)の費用 6,809円(税込)がかかっています。
その他診断を受けるまでにかかった費用などについては、後日別記事にまとめたいと思います。
MRI検査でわかったこと
うちの子の場合、MRI検査を受けたことで、脊髄空洞症という診断につながりました。
首を痛がる、触られるのを嫌がるような様子がありましたが、MRI検査を受けたことで、体の中で何が起きている可能性があるのかを知る手がかりになりました。

もちろん、痛がった原因がすべてこれだったと断定できるわけではありません。
それでも、レントゲンや通常の診察だけではわからなかった部分について、ある程度の予測ができたことは大きかったです。
脊髄空洞症と診断されるまでの詳しい流れや、実際に出ていた症状はこちらにまとめています。
MRI検査を受ける前に確認しておきたいこと
実際に検査を受けてみて、事前に確認しておくとよいと感じたことがあります。
- 検査前の絶食・絶飲の時間
- 持参する検査結果や紹介状
- 造影剤を使う可能性があるか
- 全身麻酔のリスク
- 検査後は何時ごろ帰れるか
- 当日の食事や水の再開時間
- 検査後に安静が必要な時間
- 費用の目安
- ペット保険の対象になるか
特に、全身麻酔に関する説明はしっかり聞いておいた方がいいと感じました。

また、検査当日は飼い主もかなり緊張します。
聞きたいことをメモしておくと、説明のときに落ち着いて確認しやすいです。
まとめ:犬のMRI検査は不安だけど、原因を知るための大きな手がかりになる
犬のMRI検査は、飼い主にとって簡単に決められる検査ではありません。
全身麻酔の不安があります。
検査できる病院も限られています。
費用も高額になりやすいです。
それでも、レントゲンや血液検査だけではわからない原因を探るために、MRI検査が大きな手がかりになることがあります。
うちの子の場合は、「首を痛がる」「突然キャンと鳴く」という小さな違和感から始まりました。
でも、その違和感を放置せず、獣医師に相談し、MRI検査で原因に近づくことができました。
もし愛犬に、首を痛がる、歩き方がおかしい、突然鳴く、触られるのを嫌がるなどの様子があるなら、自己判断せず、早めに動物病院で相談してみてください。
MRI検査を受けるかどうかは、獣医師と相談しながら決めることです。
この記事が、少しでも飼い主さんの不安を軽減できれば幸いです。



